【ビジネスホテルの怖い話】金縛り中に怯える女の人が……。原因は絵の裏にあった。
毎週出張で利用していた三重県にあるとあるビジネスホテルでの出来事です。
今から8年ほど前ですが、たまたま支配人が変わったせいかネット予約した部屋がいつもと違ったことがありました。何号室を直接取れるわけではなく、シングルの部屋のどれかを予約するというシステムだったのです。
部屋の番号が変わるだけで泊まれることには変わりはないので特に気にすることもなく利用していたのですが、異変は夜に起きました。
うとうととしていつの間にか眠りに入ろうとしていたその時、全身が硬直しました。いつもの金縛りです。
自宅でもよくなるので、体の力を抜いて頭の中で大声を出すような感覚で金縛りから抜け出そうとしました。しかしなかなか抜け出すことができません。
どこに「いる」のだろうかと視線だけを泳がせて部屋を探すと、机の下に隠れておびえる女性の姿が。
この人だけではこの強い金縛りはないだろうと探すのですが、結局姿は見当たりませんでした。何とか金縛りから抜けだして、部屋の電気とテレビをつけて水分を補給し、シャワーを浴び直してその日は電気とテレビはそのままにして寝ました。
翌朝、もしかして、と思い部屋に飾られていた絵を裏返して驚きました。
白地に赤い文字の書かれたお札が貼られていたのです。怖い話のテレビ番組なんかでよく見るやつだー、と驚き半分、何故か喜び半分でした。こうやってネタにできますしね(笑)
ホテルを出る前、新しい支配人に「ここ、出たよ。〇号室、壁にお札あったよ。」と言ったのですが、「引継ぎではそういったこと聞いてないんですけどねぇ」と言われてしまいました。
ですが、その後私がその部屋に通されることはありませんでした。