【城跡にまつわる怖い話】気が付いたら城跡にいた

自動車免許を取り立てで彼女と夜に地元の市内をドライブしていた時の体験です。
深夜に彼女とドライブをしていてそろそろ彼女を送り届けようと彼女の自宅方向へ車を走らせていたのですが市内とは言えまだ運転や道に慣れていない私は途中で道を間違えた事に気が付き引き返しました。

どうやら、一キロ程前で信号を左折しなければいけない所をまっすぐきてしまっていました。

戻っている途中で左折するべきだった信号が200メートル程先に見え、その時私は彼女に向ってあの信号を曲がらなきゃいけなかったんだねと話しかけました。

その後、なんとなく運転している意識はあったのですが、隣に乗っていた彼女が「えっ!」という大きな声を上げたことにハッとして車を止めました。

一瞬どこかわからなかったのですが車が止まった先にあった看板を見ると市内にある城跡の入り口に来ていたのです。自分でもなぜこんな所に来ているんだろうとびっくりして怖くなりすぐに車をUターンして引き返しました。

信号が見えた場所まで戻る道中はそれまで走っていた2車線道路ではなく結構狭く曲がりくねった道でしたが私はこんな道を運転してきた記憶がありませんでした。
元の道に戻ると信号が見えた場所から数メートル先の信号のない城跡への一本道に入っていることがわかりました。運転に慣れていないとは言え間違えるにしてはありえない間違いでした。

彼女になんで道中なにも言わなかったのか聞くと何か怖くて何も言えなかったと言っていました。先に見えた信号を曲がらなければ行けないと思っていたのになぜ城跡への道へ入っていってしまったのか、城跡に彷徨う霊に引き寄せられたのではと思いました。